バークレーの気候

今日から12月。私が日本を出たのは8月の初め、夏の盛りでした。バークレーに来てから、ちょうど4ヶ月が過ぎたことになります。8月中はカリフォルニアの真っ青な空と照りつける太陽の下で、真っ黒に日焼けしながら大学のキャンパスを歩いていました。昼間はかなり暑いのですが、朝夕は涼しく、気温差が大きいのがベイエリアの特徴です。私は天気の良い日でも、薄手のコートを持ち歩いていました。

夏から秋にかけては、雨はほとんど降らず、傘は必要ありませんでした。雨が降らないせいか、空気が乾燥しています。私もそうなのですが、肌が乾燥してかゆみが起きやすい人には保湿剤が必需品です。

今年は空気が乾燥しすぎて10月に大規模な山火事が起きました。発生場所は、サンフランシスコの北にあるサンタローザの近くで、ワインの産地ナパ・バレーも相当な被害を受けたようです。実は昨年も大きな山火事が起きて多数の犠牲者が出ました。原因は送電線からでた火花が乾燥した枯れ木に燃え移ったようで、地元の電力会社PG&Eが管理責任を問われ、多額の損害賠償を支払ったそうです。それに懲りたためか、今年の山火事の季節になるとPG&Eは早々と計画停電を決めたため、ベイエリアの多くの地域に影響がありました。カリフォルニア大学バークレーでも、一週間ほどの停電があり、講義が中止されてキャンパスがすべて閉鎖されました。とくに実験系の部局では少なからぬ悪影響があったのではないかと思います。

11月になり秋の気配が深くなると、朝晩はかなり冷え込むようになります。しかし、まだ昼間は日差しが強く温度差が激しいので、風邪を引くなど体調を崩す人が増えるのもこの時期です。11月終わりから12月の初めにかけて長雨のシーズンがあるようで、いまは丁度その最中にいます。あれほどの快晴がうそのように、天気予報では毎日、雨マークが並んでいます。

まだ来てから半年も経っていないのですが、これまでのバークレーの天候については「短期間で極端に変化する」というのが私の実感です。これから冬になると、どうなるのでしょうか。