アデレードの街
アデレードは南オーストラリア州の首都ですが、シドニーやメルボルンに比べると、小さな地方都市といえます。この街は周囲を森で囲まれ、その中に美しい教会が点在しています。アデレードの端から端まで短時間で歩くことができるので、「20分都市」などと呼ばれることもあります。しかし、州都である証として、総督府の建物、連邦政府の建物、州最高裁などが街の中心にあり、また、公立の美術館や博物館も多く、これはすべて無料です。
アデレードには大学の数も多いです。私が在籍したアデレード大学はオーストラリアでも最も古い大学の一つです。法学部がある大学としては、アデレード大学、南オーストラリア大学、フリンダース大学の3つがあります。この中では南オーストラリア大学が一番新しく、校舎も綺麗で施設も充実しています。設立時にアデレード大学から移籍した教授も多いようです。他にも、小さな大学がいくつかあります。
市内と郊外は、トラムと呼ばれる路面電車、バスが走っています。市内を巡回する無料バスが2路線あり、これが学生や観光客にとっては大変便利です。
町の中心には大きなショッピングモールがあり、百貨店や商店、レストランなどが集まっています。ほとんどの買い物はここでできるし、逆にいえばここにない商品はどこに行っても見つけられません。郊外にもショッピングモールはありますが、どれも規模は小さいものです。アメリカでは郊外の巨大なショッピングモールで買い物をするのが好きだった妻は、これが不満のようです。
オーストラリアは物価が高いことで有名ですが、アデレードは地方都市でもあり、それほどでもありません。私の感覚的には日本の大都市(大阪)と同じくらいか、やや安い程度だと思います。気候もはっきりとした四季があり、美しい景色を見ながら散歩できる公園も多くて、大変住みやすい場所といえます。